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□やさしさのある家□ |
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「やさしさ。」 この言葉は、私の大好きな住宅建築家である宮脇檀さんが、 「住宅設計とは…?」との問いかけに対し、少し考えた後に出した答えだそうです。
この言葉には、いろんな意味があると思います。 そして、とても深く、大きな意味があると感じました。
商業建築や公共建築に「やさしさ」がない、と言っているわけではないと思います。 ただ、住宅建築には、「やさしさ」が一番大切。そういう事だと、私は受け止めました。
住宅建築、つまり『家』では、その他建築では、なかなか見られない様な出来事が、沢山起こります。 楽しい事、嬉しい事、面白い事。 それらばかりではないのが、『家』です。 時には、夫婦喧嘩。さらには、親子喧嘩。 大声で怒鳴り、泣き叫び、血みどろ(?)の人情ドラマが繰り広げられるわけです。 しかし、いつしか、慰めあい、抱きしめ合い、笑い合い、 何事もなかったかの様に、またいつもの朝がやってくる。 そんな家族の毎日を、ただ黙って包み込んでくれているのが、『家』です。
そんな『家』を考える人が、「やさしさ」をひっそりと、潜ませて設計してくれていたら。 家族の全てを包み込んでくれる『家』に、誰かの「やさしさ」が込められているとしたら。
『家』も、やさしく家族を包んでくれると思います。
なにげなく過ぎていく毎日の中、誰かが気に掛けてくれていなくても、 『家』は必ず、家族を包み、守ってくれています。
「やさしさ」のある『家』。 私はそんな『家』に住みたい。 そして、そんな『家』を創れる住宅作家になりたい。 そう思いました。 久保弥生
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